日本古流柔剣術競技会
日本古流柔剣術競技会のホームページをご覧いただき誠に有難うございます。
「略名」柔剣術競技会とは、柔術(無手あるいは短い小刀を持っての形や組稽古)、剣術(形や試合稽古)を修練しつつ、小刀の小太刀競技大会や柔競技大会、太刀の剣術競技大会等を管理し、競技大会などの実践で武技を極めることを目的とした武道団体です。
柔剣術競技会の理念
柔剣術競技会の理念とは、覧古考新「古きを覧み、新しきを考える」となります。
柔剣術競技会の目標
柔剣術競技会では、古流武道の技や形を修得し、競技等の実践で武技を極めることを目的とした武道ですが、単に勝つための武道ではなく、体を鍛え、技を磨き、心を高め、夢想の境地に至る武道を目指し、日々切磋琢磨しております。
柔剣術競技会の各組織の役割について
柔剣術競技会は、同会に加入する会員の段級の管理や各競技会を管理する団体になります。下部組織である新小太刀競技協会は、小太刀競技の育成・指導や大会の運営や管理を行う団体、古流柔競技協会は、競技用の小刀や体術を用いた柔競技の育成・指導や大会の運営や管理を行う団体、日本古流剣術競技協会は、競技用の刀を用いた剣術競技の育成・指導や大会の運営や管理等を行う団体となります。また、同会の会員は、8級から小太刀競技大会に参加する資格があり、初段位から全ての競技大会に参加する資格を得ることができます。
技と形等について
柔剣術競技会では、特定の動作で相手を倒すなどの動きを「技」等と言います。技には、小太刀、柔、剣術のそれぞれに技があり、◯◯技と言っております。
また、形は、技などを数種類組み合わせて一連の動きで纏められたものを「形」と言います。形については諸説ありますが、先人たちの戦いの経験などを伝承するため、形として纏めたものを流派で伝えてきたと聞き及んでおります。
なお、技や形については、全ての古流武道に存在し、現在も各流派で修練されております。
柔剣術競技会の刀とは
柔剣術競技会における「刀とは、敵を倒す武器であり、我を守る盾である」と訓えております。
同会では、古流の技や形を用いた競技を行うため、10年以上の歳月をかけて、柔術及び剣術の技や形などについて競技への検証を行い、同時に競技用の刀の安全性等の実験を繰り返し、5年前に納得いく競技用の刀が出来上がり、さらに改良を加え、意匠登録と特許を取得することができました。
また、同会の競技に用いる競技刀は、日本刀の長さと重量等で作製され、軽装備で打突されても安全性があり、打つ・突く・受けるができる強度と耐久性を持つことが、私たちの競技を行う上で最も重要であると考えております。
小太刀指導員とは
柔剣術会の小太刀指導員とは、初段セミナーを受講し、柔剣術会の初段までの様々な技を半年間の短期間で修得し、最終日には昇段試験を受けることになります。主に、初心者等の指導者を短期間で育成するセミナーとなります。初段取得後は、指導員として初心者から1級までの生徒の武道育成の指導ができるように、小太刀競技のマニュアル本や初段目録等をお渡ししております。
また、下記の事項について
初段から、小太刀競技の指導員として初心者から1級までの生徒を指導育成することができます。
初段から、指導員として10級から初段までの昇級審査を昇段級審査員会に依頼することができます。
初段から、小太刀競技の地方大会の審判員として審判することができます。
なお、初段位以上の指導者の元で1年間修練した場合、初段位の昇段試験を受ける資格が得られます。
柔剣術競技会の守破離とは
武道などを修練する上で、守破離という言葉がよく出てまいります。 この言葉には色んな解釈がありますが、私ども柔剣術競技会での守破離とは、守は師の教えを守り、教えられた通りに、技や形を3年間迷わずにひたすら修練する。破は教えられた技や形を自分なりに工夫し、自分の技や形にするため、3年間ひたすら修練する。 離は師の元を離れ、自分の技や形を実践するため、3年間武者修行に出る。その後、師から免許を授かることの話を聞いたことがあります。また、3年間の意味は、長い年月や長い期間のたとえであり、3年や3年間と捉えない事だそうです。また、武芸者が良き師に巡り合えて、修行し、自分の理想の剣術を成すことだとも聞いたことがあります。
そのため、私たち柔剣術競技会では、同会員がよき師に巡り合えたらその師に学び、修練することを勧めております。武道を学ぶ者にとって、よき師に巡り合うことは、何物にも代えがたい、すばらしい出会いであると考えているからです。
柔剣術競技会の礼について
1.柔剣術競技会の礼は、剣術競技、柔競技、小太刀競技などの競技大会については、下記の礼を用いることにします。
試合の礼は、立礼とし、上半身を傾ける角度は45度程度、自分のつま先の2メートルくらい前に視線を向ける敬礼 (深揖:シンユウ)とします。
試合前と試合終了は、主審の『礼』の号令により全員(主審・副審・選手)で敬礼します。
2.各競技の練習などの礼は、下記の礼を用いることにします。
板の間は立礼とし、畳の間は座礼とします。
練習前と練習終了は、指導員の『礼』の号令により全員で敬礼します。
武道着について
柔剣術競技会の武道着について、剣術競技は、動きやすい薄手の武道用の着物・袴を着用、柔競技は、袖や襟等を掴むなどすることから、厚手の武道着・野袴を着用、小太刀競技は、上衣ついては活動的な服装(Tシャツ等)とし、下衣は動きやすい武道着のズボンなどを着用するなど、競技によって武道着が異なります。また、初心者から小太刀の技や体術の技等を修練することから、体術等の練習の際は、薄手で動きやすい武道着等の上下を着用します。帯については、各級によって色分けしており、初段からは黒帯となります。
なお、柔剣術会では、武道着の内に下着やTシャツ等を着用しております。武道着の中には、毎回、洗濯できないものもあり、武道着が不衛生にならないように、すべての武道着の内に下着又はTシャツを着用しております。
他流派の競技参加について
日本古流柔剣術会では、他の古流剣術を学び、剣術競技会に参加ことを推奨します。現在、多くの人々がスポーツ競技の勝敗や妙技に熱狂するように、剣術競技大会などで競技者たちが各流派の剣技を用いて、試合を行うことができれば、戦人の血脈を受け継ぐ、日本の若者たちは武道の素晴らしさに心躍り、将来の繁栄につながっていくものと信じております。
当団体は古流武道の競技を行う団体ですが、流派によっては、競技に抵抗がある道場もありますので、入門する前には事前に道場主にご相談してください。